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小火騒ぎ
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作詞 羈絏 |
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畠を焼いて煙たい情景
冷えた溜め息の出る声
乾いた轍を辿って
帰る道すら靉靆に成って
鈍い空が頭を覆い
電柱は冴えない顔をしている
洗い浚い吐き出せない様な
煩悶が残る
狐を馬に乗せた様で
自分の頬を抓っている
その日その日の機嫌は
どれも違けれど場違いには違いない
夢だった様な 悪く言えば吹嘘の様な
薄墨色の棚引きを巡らせている
散らかった周りを一瞥して
カーテンから漏れた日が
面倒臭いの引っ張り蛸だって
言いやがんの 恥曝しめ
厖然の様で狭隘な
永遠に寝たきりの自堕落な生活
御願いだ 二度と起こさないでくれ
あのさ 此の儘迷子売って
また泥濘んで足を取られて
行き詰まるも煮詰まるに似た物だ
随分落魄れて流暢な文句が
端から零れてく
滔々と溢れる疚しさは過剰な優しさ
多分違うんだろうけど
狐を馬に乗せた様で
自分の頬を抓っている
その日その日の文句は
静謐な風景画を既に脱屣した
白だった様な 悪く言えば狷介の様な
折り紙付きだと言える程に煩わしい
命は小火騒ぎ 火を消してよ
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