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或る夏の夜
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作詞 星野水姫 |
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君に「オハヨウ」を言うのは初めてでしたか?
そんなにも眼が黒いのは、土の中でずぅうっと過ごしていたからですか?
まだ翅が無いのですね?
そうでしょうね、君は成虫(おとな)でも幼虫(こども)でもないのですから
だから全力で成虫になろうとしているのですね?
ほら、そうやって 自分の背中を裂いて、シワだらけの翅を、弱い翅を
夜に 夜に 誰にも見られまいと、広げるのでしょう?
だからそう、私壊してしまいたい
その翅、煌く、不完全な、翅
君が飛ぶための・・・
君は飛んで行くのでしょう?
私は君が七日をどう生きるかなんて知る事はないでしょう
私が知ってるのは
君が一番、白いのはこの夜だって事
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